冬って、家の中にいても寒さを感じたりすることありませんか?
防寒の方法もいろいろあると思いますが、今回紹介する「半纏」(はんてん)は、その一助になってくれるおすすめのアイテムです。
むしろ、半纏を着ないことで失っているものまであるかもしれません。
着たことがないという方もいるかもしれませんので、半纏がどのようなものかお伝えしていくと共に、おすすめの半纏を紹介していきたいと思います!
半纏とは?
半纏の特徴!どんな服?
半纏(はんてん)とは、江戸時代に武士が着ていた法被(はっぴ)から派生した庶民が着用する服です。
半纏の他に、袢纏や半天という字が充てられることもありますが、半纏(はんてん)が一般的ですね。
法被から派生したことからも分かるとおりアウターのように羽織って着る服で、お祭りで着られていたり、防寒着として着られたりしています。
昔のアニメやドラマで受験生が着ているシーンに覚えはありませんか?それです。
半纏にもいくつか種類がありますが、その中でも今回は、生地の中(表地と裏地の間)に綿を入れ防寒性を高めた「綿入れ半纏」について紹介していきます!!
どてら(丹前)、ちゃんちゃんことの違い
どてら(丹前)
どてらは、地域によっては丹前(たんぜん)と呼ぶこともあるようですが、概ね同じものと思っていいでしょう。
生地の中に綿が入っているのが特徴で、その点では綿入り半纏と同じです。
ではどこが違うのかというと、丈の長さにあると言えるでしょう。
一般的な半纏の丈は腰の高さ程度であるところ、どてら(丹前)は膝下あたりまで丈があるのが特徴です。
とは言っても、半纏にも膝下あたりまで丈がある長半纏と呼ばれるものがありますので、綿入れ半纏とどてら(丹前)はほとんど同じと捉えても良いかもしれません。
ちゃんちゃんこ
ちゃんちゃんこも半纏と混同されやすいアイテムです。
羽織という点で確かに似ているアイテムですが、主な違いは袖(そで)の有無。
袖がないものがちゃんちゃんこになります。
還暦の時に赤いちゃんちゃんこを贈ることがあると思いますので、それを思い浮かべると分かりやすいかなと思います。
綿入れ半纏のメリット
何といっても暖かい
最大のメリットと言えるでしょう。
生地の中に綿を詰めていますので、高い保温効果を得られます。
綿入り半纏を着ることで、掛け布団を身に纏っているかのような感覚が味わえるでしょう。
体に良い効果が期待できる
体を温めることによって得られるメリットは、いくつもあります。
例えば、免疫機能や基礎代謝の向上、血行が良くなることによるコリの改善など。
もちろん、綿入れ半纏を着ただけで全てを得られるわけではありませんが、それらの一助になることが期待できるでしょう。
電気代を浮かせられる
綿入れ半纏という防寒着を着ることで、暖房機器の使用が抑えられ、結果として電気代を浮かせられることが期待できます。
昨今の電気代の値上がりによって家計が圧迫されている方も多いと思いますので、できるだけその費用は抑えたいところだと思います。
その点、暖房機器のなかった江戸時代から防寒着として着られていた半纏は、電気代抑制に一役買ってくれるのではないでしょうか。
実は在宅勤務向き
半纏は、袖の丈(たけ)が半分くらいであったため、半丁(はんてん)から転じた名前ともされています。
そのことからも分かるとおり、袖の長さが手や手首に達していないため、厚手の生地の服ですがパソコン等での作業の邪魔になりません。
意外と丈の長さが半纏と同じくらいの防寒着ってないので、盲点ですがオススメのポイントです。
綿入れ半纏のデメリット
重い
生地に綿を詰めていますので、当然普通の服より重くなっています。
モノによって重さは異なりますが、700g前後くらいの重さになってきますので、活発に動くような日にはあまり向いていないかもしれません。
洗濯が難しい
綿入れ半纏は布団と同じなので、基本的には洗濯ではなく天日干しをすると良いでしょう。
天日干しだけではなく洗いたい場合は、中綿の素材が何かによって洗濯の方法が変わってきます。
綿やポリエステルであれば家庭で手洗いが可能かもしれませんが、絹なんかを使用している場合にはクリーニングに持っていく必要があるでしょう。
洗濯機で洗えるタイプもあるかもしれませんが、基本的には使用が難しいものが多いと思われますので、実際の取扱いは必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。
オススメの綿入れ半纏5選
綿入れ半纏といえば、織物の産地として知られる福岡の久留米が有名で、製造シェアは95%にも及びます。
「久留米はんてん」と呼ばれるそれは、本格手作りであることが特徴になっています。
今回は、そんな「久留米はんてん」や、それとはタイプの異なる綿入れ半纏を紹介していきます!!
更紗紋様 綿入れ半纏
伝統的な複数の和柄がストライプ状に配置されたオシャレなデザインの綿入り半纏です。
この半纏は、デザインだけでなく素材も特徴になっており、表地・裏地・中綿の全てがポリエステル100%で作られています。
そのため、生地が軽めであること、虫食いの心配がないこと、洗濯機で洗えるという点が大きなメリットとなります。
価格も綿よりお安めになっているので、一度半纏を試してみたい方にはオススメのアイテムです!
ヒッコリー柄 綿入れ半纏
ヒッコリーストライプ柄が特徴の久留米はんてんです。
レトロなデザインが多い半纏ですが、こちらのアイテムは非常に現代的なデザインになっているところが珍しいポイント。
どんな服にも合わせやすいデザインですので、寝間着だけでなく、部屋着やワンマイルウェアにも合わせやすいお得なアイテムになっています!
表地と裏地は綿で、中綿も70%が綿で作られており、着心地も良く高級感も感じられオススメです。
リバーシブル 綿入れ半纏
こちらは非常に珍しい、リバーシブルの綿入れ半纏です。
表地・裏地・中綿の全てがポリエステル100%で作られているのですが、中綿が薄めになっているため、普通の綿入れ半纏より動きやすくなっています。
中綿が薄くなると肝心の暖かさに影響があるのでは?と心配されるかもしれません。
しかし、こちらも珍しい特徴で裏地がフリース生地になっていますので、十分な暖かさが得られると思います。
リバーシブルということで、二着分のデザインを楽しめるコスパ抜群のアイテムです。カラーも8タイプ揃っていますので、ぜひ一度チェックしてみてください!!
宮田織物 綿入れ半纏
久留米はんてんの有名メーカー「宮田織物」の綿入れ半纏です。
老舗メーカーでさまざまなデザインの綿入れ半纏を作られていますが、こちらは非常に現代的でオシャレなデザインになっています。
また、宮田織物といえば、その製法とそれに裏打ちされた品質が特徴です。
2人1組で、手作業で、わたを入れ、
ひと針ひと針こころを込めて、とじていきます。針の縫い目の大きさを、縫う場所ごとに変えることで、
[半纏] 宮田織物の「わた入れはんてん」の歴史と良さ https://miyata-orimono.co.jp/2026
ふんわりとやわらかく包まれるような着心地になります。
自分用としてはもちろん、大切な人へのプレゼントとしても大変喜ばれるアイテムだと思いますので、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?
ダウン半纏
こちらは少し変わり種のダウン半纏です。
綿入れ半纏ではありませんが、防寒着で使われる代表的な素材であるダウンを使用した半纏がありましたので、紹介させていただきました。
中綿がダウンと羽毛になっていますので、綿入れ半纏と比べて非常に軽量になっていることが特徴です。
また、洗濯ネットに入れれば洗濯機で丸洗いできるイージーケア性も嬉しいポイントかと思います。
一味違う半纏を着てみたい方は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか!
まとめ
今回は、冬に着たい、防寒機能抜群のルームウェア「綿入れ半纏」について紹介していきました。
着ることで体を温めることができるのはもちろんのこと、レトロなデザインもかわいく、冬のおうち時間をより充実させることができるアイテムだと思います。
それ以外にも、電気代の値上がりが続く昨今では大変心強いアイテムになると思いますし、在宅勤務にも適した作りになっていますので、今の時代の冬にフィットした優れたアイテムになっています。
まだ着たことがないという方も、ぜひこの機会にお試しになってみてください!