ポリプロピレンは服に最適?花粉症対策にもなる生地の特徴を紹介

シーズン・生地
この記事は約5分で読めます。

これから来る!かもしれない生地「ポリプロピレン」をご存知ですか?

ポリエステルの服を着る機会は多いと思いますが、ポリプロピレンを使った服に出会う機会はなかなかないと思います。

服に使われる生地の中でも地味な存在のポリプロピレンですが、実は部屋着向きの特徴を持っていたりするんですよ。

また、花粉症対策になる!?なんてことも。

少し知っておくだけでも、快適なおうち時間を得るのに有益ですので、ぜひ今回の記事を読んでみてください。

スポンサーリンク

ポリプロピレンとは?

ポリプロピレンはプラスチックの一種であり、さまざまな部品や、容器、包装フィルム、医療器具などさまざまな用途で使用されています。

また、燃やしても有毒ガスを発さないなどリサイクル性も高く、近年では3Dプリンターの素材としても注目されています。

さらにポリプロピレンは、ポリエステルなどと同様に化学繊維であり、カーペットや寝具などにも使用されています。

知らず知らず使っていることが多いポリプロピレンですが、最も近いところでは、不織布マスクにも使われています。

有名ではないかもしれませんが、ほとんど全ての人がお世話になっている生地ということになりますよね。

ポリプロピレンのメリット

非常に軽い

ポリプロピレンは、化学繊維の中で最も軽い繊維で水にも浮きます。

マスクを想像すると分かりやすいと思います。

軽い服というのはやはり体への負荷が少なく、よりストレスレスになりますので快適に過ごすことができるでしょう。

値段が安い

化学繊維は天然繊維に比べて値段は安くなるものですが、ポリプロピレンも例に漏れません。

「軽い」というメリットと同じで、不織布マスクを想像していただくと分かりやすいですよね。

速乾性がある

多くの化学繊維と同様に、吸湿性が低く水をほとんど吸いません。

したがって、洗濯などをした後も非常に早く乾きます。

乾燥機を使用する必要がないイージーケアな点も、日常的に着用する上では嬉しいポイントですよね。

強度がある

カーペットなど、さまざまな用途で使われていることからも分かるとおり、ポリプロピレンは強い繊維とされています。

雑、とまでは言わないまでにも、部屋着はタウンユースの服に比べれば少しアバウトに着たいものじゃないでしょうか。

強度のあるポリプロピレンなら、その期待には応えてくれるんじゃないかと思います。

保温効果がある

ポリプロピレンは、熱伝導率の低い繊維です。

熱伝導率が低いということは、外部の冷気を遮断し、体温が外に逃げづらくなりますので、保温効果が生まれます。

軽量の繊維でありながら保温性もあるということで、肌着やソックスなんかでも重宝されています。

ポリプロピレンのデメリット

熱に弱い

熱に弱く生地が傷んでしまいますので、アイロンや乾燥機は使わないようにしましょう。

デメリットに感じられるところですが、ポリプロピレンは速乾性がありますので、日常生活において、この点はそれほど気にならないと思います。

溶剤に弱い

ポリプロピレンに含まれる酸化防止剤というものが、漂白剤やドライクリーニング溶剤を繰り返し使うと傷んでしまうことがあります。

その状態で乾燥機やアイロンをかけ続けると、発火するという恐ろしい事象が問題になることがありました。

ポリプロピレンがメジャーな生地にならない理由の一つだと思われますが、最近ではさすがにそのような恐ろしい事象は改善されています。

変色しやすい

耐候性が低く、白い生地に日光を当てていると変色してしまうことがあります。

乾燥機の使用は控えた方が良いので干して乾かすことになりますが、日射しの強い場所で長時間干すのは避けるようにしましょう。

染色しづらい

服の生地としてメジャーになれない最大の理由だと思われますが、ポリプロピレンは色が付きづらい生地になっています。

そのためデザインの面で他の生地に劣ってしまい、服としては用途が限られてしまっています。

とはいえ、アンダーウェアや部屋着として着る分にはさほど問題にならないかなと思います。

また、研究も進んでいるようですので、近い将来、おしゃれなポリプロピレン100%の服がたくさん出てくるなんてこともあるのではないでしょうか。

ポリプロピレンの服は花粉症対策になる?

外ではマスクなどで花粉症の対策をしたりすると思いますが、リラックスして過ごしたい家では、そういった対策はなかなかしないのではないでしょうか?

しかし、そのような状況では、家の中であっても花粉が付着しやすくなってしまいます。

家の中でできる花粉症の対策として、服の生地を意識してみてはいかがでしょうか?

普段よく着る綿や麻などの服は花粉が付着しやすい生地です。

他方、ナイロンポリエステル、ポリプロピレンは花粉が付着しづらい生地ですの、花粉症対策にオススメです!

また、こまめな洗濯も花粉症対策には有効です。

その点、ポリプロピレンは生地の強度もありますし速乾性もあるので、気軽に何度も洗濯できるのは大きなメリットと言えるでしょう!

花粉症を完全に避けられるという話ではありませんが、少しでも何か対策をしたいという方はぜひ試してみてください。

下の服は、ポリプロピレンを使用した服になっています。どういう服にポリプロピレンが使われているか想像できてなかったりするかもしれませんが、意外と普通の服なのでぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回は、ポリプロピレンという生地について紹介していきました。

服に適した個性を持つ一方、服としては痛いデメリットも持つ悩ましい生地であることがお分かりいただけたでしょうか。

現在、ポリプロピレン100%の服を探すことはかなり難しく、服においては、主にポリエステルなどとの混紡で使用されることが多くなっています。

しかし、混紡になってもポロプロピレンの個性が消えてなくなるわけではありません。

また、近年ではポリプロピレンに関する研究も進んでおり、服にポリプロピレンを使用することが普通になっていくかもしれません。

マスクにも代表されるように、花粉症にも有効な面がある生地だと思いますので、ぜひポリプロピレンに注目してみてください。

タイトルとURLをコピーしました