暖かい春の訪れを待ち望んでいた方は多いと思いますが、一方で、毎年直面する問題に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
そう、春は花粉症のシーズンでもありますよね。
目のかゆみや鼻水など、ひどい症状に憂鬱になることもあると思います。
そんな状況から、薬を服用したり目薬を差したり、マスクを着用したりなど、外出することを想定して対策を講じている方は多いと思いますが、家の中に意識を向けたことはあるでしょうか。
実は、外から家の中に持ち込んでしまう花粉への対策も重要なんですが、意外と対策されていない方は少なくないとか。
今回は、家の中に花粉を持ち込まないために、服でできる花粉症対策について紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。
服でできる花粉症対策①:ツルツルした素材の服を着る
ツルツルした素材の服だと、花粉が付着しづらく、付着したとしても払い落しやすいため、花粉症対策にはオススメです。
具体的には、凹凸がなくツルツルした素材のナイロンや、ポリエステルでできた服が季節的にも身に付けやすいと思います。
逆に、セーターやコーデュロイの服などは、生地に凹凸があり花粉が付着しやすくなっていますので、注意してください。
なお、ツルツルの服を着るだけでなく、家に入る前には服を払い、花粉を落とすようにしましょう。
換気のために開けた窓から入ってくる花粉の量よりも、服に付着することによって外から持ち込まれる花粉の量の方が多いと言われていますので、気を付けてみてください。
服でできる花粉症対策②:静電気が発生しづらい服を着る

静電気が発生している服は、花粉が付着しやすくなっています。
では、静電気が発生しづらい服とはどのようなものか?
一般的に、麻(リネン)や、綿(コットン)素材は静電気が発生しづらいとされているのに対し、先ほど紹介したナイロンや、ポリエステルは静電気が発生しづらい素材とされています。
「あれ?ナイロンやポリエステルはツルツルしてるから花粉が付着しづらいんじゃないの?」と思われたのではないでしょうか。
お気付きのとおり、ナイロンやポリエステルはツルツルした素材という点では花粉が付着しづらいのですが、静電気によって花粉が付着しやすくなる可能性があるため、注意が必要です。
では、どう注意すればいいのか。

上画像のとおり、ナイロンは+の電気が、ポリエステルは-の電気が帯電しやすくなっています。
静電気は、+と-の素材がこすれあった時に発生しやすく、+同士や-同士では発生しづらくなっています。
したがって、ナイロンとポリエステルはツルツル素材で花粉が付着しづらいとされていますが、一緒に着用すると静電気が発生し花粉が付着しやすくなってしまいますので、コーディネートの際には注意してください。
服でできる花粉症対策③:外出時は帽子を被る
帽子を被ることで髪の毛の中に花粉が入り込むことを防ぐことができます。
また、帽子は花粉を払い落としやすいですし、家の中に入る時に帽子を外すことで、自身から花粉を遠ざけることができます。
服と同じように、ナイロンやポリエステル素材の帽子を被る花粉症対策としては望ましいですね。
服でできる花粉症対策④:柔軟剤を使って洗濯する
前提として、花粉を洗い落とすことができるという点で、洗濯は花粉症対策において重要です。
したがって、服の洗濯表示を確認し、自宅で洗えるものを選ぶようにすると良いでしょう。
スプリングコートなどの春アウターは、洗濯機で洗えるものもあったりしますので、そういったものもチェックしてみてはいかがでしょうか。
その上で、洗濯は柔軟剤を使用すると花粉症対策になります。
と言うのも、柔軟剤は服を滑らかにし、繊維同士の摩擦を減らすことができますので、結果として静電気の発生を抑制する効果があるためです。
花粉症対策には、こまめな洗濯だけでなく、柔軟剤も有効であることを覚えておいていただければと思います。
服でできる花粉症対策⑤:洗濯した服は部屋干しする

これは皆さん実際に行っているかもしれませんが、花粉の付着を極力抑えるためには、洗濯物は外干しではなく部屋干しにした方が良いです。
ただし、部屋干し特有の生乾き臭が気になるという方もいるかもしれません。
そのように外干しをしたいという方は、早朝に干すのがオススメです。
環境省の花粉症環境保健マニュアルによると、花粉は昼前後と夕方に多く飛散することが分かっています。
早朝に干して、取り込む際に花粉症を払い落とすということができれば、無防備な状態よりは花粉症対策ができていると言えると思います。
まとめ
今回は、服でできる花粉症対策について紹介していきました。
花粉症というと、つい外出時への注意に意識が向きがりだと思いますが、外に出る前の準備段階でできる対策がかなりあることがお分かりいただけたのではないかと思います。
春や秋という過ごしやすい気候での生活をより快適にするために、花粉症を持つ方にとってその対策は重要です。
花粉症の症状を抑えることができれば、遊びも仕事も集中して取り組むことができると思いますので、できる対策はぜひ実践してみてください!